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「左の横腹が噛みちぎられて…」「遊戯王」の高橋和希さん(60)の遺体第一発見者が目撃した、あまりに凄惨な光景

「左の横腹が噛みちぎられて…」「遊戯王」の高橋和希さん(60)の遺体第一発見者が目撃した、あまりに凄惨な光景

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「午前10時過ぎ、バナナボートにお客様を乗せて海上を移動している最中に、波に揺られているところを見つけました。高橋さんはうつぶせの状態で波に流されていて、シュノーケリングのゴーグルをつけていたので顔は見ていませんが、肌つやもよく60代とは思いませんでした。上半身は黒のTシャツ、足には足ヒレもついていたのですが、下半身は酷く損傷していて、内臓が見えていました。お客様の中にはその惨状を目にして体調が悪くなった方もいたようで、午後の予定はキャンセルされていました」(マリンレジャー関係者)

高橋和希さんの遺体が浮いていた海上。奥の岸が、高橋さんのレンタカーがあった恩納村。水上バイクから撮影 ©文藝春秋 撮影・上田康太郎

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「横腹が噛みちぎられて…」

 7月6日、沖縄県名護市安和海岸の沖合で、遺体で発見された人気漫画『遊☆戯☆王』の作者、高橋和希さん(60)。第一発見者となったマリンレジャー関係者が「文春オンライン」の取材に答えた。

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「お腹より下の損壊が激しく、一目で亡くなっているとわかりました。左の横腹が噛みちぎられて臓器が飛びだし、お尻のあたりは半分くらいなかった。足は損傷が特に激しく皮だけで繋がっていて、引っ張ったらすぐに切れてしまうような状態でした。すぐに消防署や海上保安庁に連絡して、駆けつけた海保の方と一緒に足が切れないようネット(網)ですくいあげました。その場で死亡確認がされ、船で岸の方へ運ばれていきました」

 激しい雨の中で懸命に作業が行われたという。遺体はその後かけつけた家族が確認し、高橋さんと判明した。

 世界中のファンから愛されてきた『遊☆戯☆王』は、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載を開始した1996年当時から人気が爆発し、単行本の売り上げは累計で4000万部を超えている。多くの人気漫画家を抱えるジャンプの中でも、高橋さんは特別な存在だったという。集英社関係者が語る。

遊戯王DUEL LINKSオフィシャルサイトより

「『遊戯王』は漫画以外にもトレーディングカードゲームが世界的に大ヒットし、『世界で最も売れたトレーディングカードゲーム』としてギネス世界記録にも認定されました。『ワンピース』や『ドラゴンボール』と比べると部数は及びませんが、会社にもたらした利益はおそらく一番だと思います。1999年度の長者番付けでも所得税額が4億(推定年収11億)で文化人部門1位となり、その後も上位の常連でした。ジャンプの前編集長は「遊戯王」連載開始時の担当編集者で、出世は「遊戯王」のヒットのおかげで未来の社長候補とも言われています。突然の訃報に社内がパニックに陥っています」