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細田博之議長の選対本部長は「統一教会」有力団体の議長だった

細田博之議長の選対本部長は「統一教会」有力団体の議長だった

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「文鮮明先生自叙伝出版記念島根大会」での重雄氏の発言

 また、平和大使協議会の会長は梶栗正義氏。国際勝共連合や世界平和連合の会長も兼任している人物だ。

「梶栗氏の父・梶栗玄太郎氏は統一教会の会長などを歴任しました。その息子である梶栗氏は、記者会見をした田中富広会長より“大物”。信者向けの映像でも、『トランプ大統領も登場するから』などと安倍氏を説得した舞台裏を語っていました」(別の教団関係者)

 すなわち、重雄氏は教団が深く関係する友好団体で議長のポストにあったことになる。これまで議員が教団のイベントなどに祝電を送ったりしていた例は多々報じられてきたが、教団の有力団体で要職を務めているのは極めて珍しい。

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 重雄氏は、2009年11月に開かれた「文鮮明先生自叙伝出版記念島根大会」でも、重雄氏は文鮮明氏をこう持ち上げていた。

「文先生の自叙伝が世界的に読まれているのは、長年にわたる平和に対する取り組みが評価されてのことだ」

安倍氏の動画(THINK TANK 2022より)

「僕は松江地区の平和大使の世話人です」

 細田重雄氏に話を聞いた。

――統一教会の友好団体である県平和大使協議会の議長だった?

「僕は松江地区の平和大使の世話人です。勝共連合っていう流れがあるからね」

――教会と全く関係ない?

「あるかもしれんけど、宗教的な色は全くなし」

――統一教会の手伝いは?

「全くない。そもそも今は統一教会じゃない。家庭連合って言いなさいよ。それが問題になってるかは知らんけど、国会でやるでしょ。やればいいんでしょ。細田博之さんも長年、選挙をやっているでしょ。で、小選挙区になったから、一対一の闘いなんだな。だから、選挙でみんな頼んだりする。当然の話だ」