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 被害者の学生は結局、2016~21年度にかけて、一度も「医の倫理学」の単位を認められず、重度PTSDの診断を受けて現在は休学中。今年8月には大学を相手に400万円の損害賠償を求める裁判を起こし、10月13日に前橋地裁で第1回口頭弁論が行われた。

重度PTSDの診断を受けて休学中の被害学生は、今年8月に大学を相手取り損害賠償を求める裁判を起こした

服部教授、大学はどう答えたか?

 服部教授に、評価の基準が曖昧なまま多数の学生を留年させていることや、受講する学生たちを畏怖させている状況などは、アカハラに当たるのではないかと問う質問状をメールで送るも、回答はなかった。

 また、群馬大医学部に事実確認と見解を求めると、総務課が次のように文書で回答した。

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「直接的にせよ間接的にせよ全て裁判に関わる事項のため回答をさし控えさせていただきます。また、本学の服部健司教授からも、『いただいたご質問は、直接的にせよ間接的にせよ全て裁判に関わる事項のため回答をさし控えさせていただきたい』と伺っていますので、あわせてお知らせいたします」

 現在配信中の「週刊文春 電子版」では、服部教授の詳しい人物像や授業の内容、学生たちの悲痛な声、群馬大学の元医学部長で現学長の石崎泰樹氏との一問一答の内容などを詳しく報じている。

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