20年以上無免許だった男がひき逃げで御用となった。警視庁は道交法違反などの疑いで、自称イベント業の木村仁容疑者(44)を逮捕。社会部記者が語る。
「木村は今年6月、東京都品川区の路上で20代の男性が乗った自転車に後ろから衝突。全治1カ月以上の怪我をさせ、そのまま逃走した疑いが持たれています。捜査で木村の関与が浮上し、履歴を洗ったところ二十数年前に免許を取り消されて以来、無免許状態だった。『無免許運転がバレるのが嫌で逃げた』などと供述しているようです」
無免許運転を20年以上も続けることは可能なのか。警視庁OBは「不審な車両を見れば職務質問する」と言うが、無免許運転の経験がある男性は「職務質問のパトカーは警視庁の各署・各部門の管轄があり、高速道に入ると追ってくることはほぼない」と明かす。
「木村は『車で移動する方が仕事に便利だった』とも供述しており、巧みに警察の警戒を避けていたと見られます」(前出・記者)
その木村が“持っているフリ”をしていたのは、免許だけではなかった。
飲み仲間が証言する。
「彼は『俺はランボルギーニやポルシェを銀座に停めているんだ』と吹聴していましたが、本当に高級車を所有していたのかは疑問です。ある時『これからリムジンが迎えに来る』というので、先に帰るフリをして追跡すると、普通に京浜東北線の階段を昇っていましたから(笑)」