1ページ目から読む
2/3ページ目

今年に入ってから警察は1度斎藤容疑者を現行犯逮捕していた

 県警や近隣住民によると、事件が起きた住宅ではかつて、停めていた車が傷つけられる事件が起きたという。

「昨年8月ごろ、ガレージに停められていた高級外車が刃物かドライバーのようなもので全面がえぐられるように傷つけられていました。修理代に100万円かかったと聞いています」(近隣住民)

 被害は1回で終わることなく、連続して複数回続いた。そこで警察が解決に向け動いたという。

ADVERTISEMENT

「今年に入ってから警察が張り込んだところ、斎藤容疑者が器物を破損している姿を認め、現行犯逮捕しています。その後、余罪について特定できる事案で再逮捕しましたが、本人が否認しており、現行犯も示談が成立したことから不起訴になったようです」(前出・社会部記者)

殺害されたビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(本人SNSより)
 

斎藤容疑者は活発で運動が得意なアイドル的存在だった

 器物破損事件も今回の殺人事件も犯行の“手口”に執拗さを感じさせる斎藤容疑者とはどのような人物なのか。

「小学校ではサッカーをやっていたことを覚えています。活発でかっこよく、運動もできるからアイドル的な存在でしたよ。ただ、小学生のころからこだわりが強い男の子という印象です。中学は県内の私立に入学したはずですが、中退して中3の数カ月だけ地元の公立中で過ごしています。でも、ほとんど登校していなかったそうです。その後は地元の私立高校に進学したと思います」(同級生の母親)

 斎藤容疑者宅の近隣住民は最近の様子をこう語る。

「斎藤さんのお家は元々は、ご両親とお姉さんと彼の4人家族でしたが、ご両親が離婚してお父さんが家を出て行ったんです。その後、お母さんもどこか別のところで暮らすようになり、姉弟の2人で住んでいました。そのうち、今度はお姉さんが出て行き、斎藤さんは一人暮らしでした。あまり出歩くこともなく、深夜でも部屋の明かりが煌々と灯っていましたね」