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セックスレスにならない間取り5つのポイント

「セックスレス」は、小説やドラマなどでも扱われる現代的なテーマです。個人的には双方に不満やストレスがないなら、セックスレス・セックスフル、どちらでもよいとは思います、あくまで夫婦間の問題ですから。

 間取りで解決できる問題も限られます。ドラマにもなったハルノ晴著『あなたがしてくれなくても』は、結婚5年目で子供がいないレス夫婦が主人公でしたが、住居自体がセックスのハードルになっているわけではありません。

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 ただ「間取りが原因」で、夫婦の営みがしにくくなることを避けることはできます。「セックスレスにならない間取り」とは、「夫婦がセックスするハードルを下げる」ことに配慮した間取り、ということになります。

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 最後に、「セックスレスにならない間取り」にするために気を付ける5つのポイントを解説します。

 ポイント1 主寝室の音が漏れないようにする

 主寝室(夫婦の寝室)のプライバシー確保は重要です。セックスに限らず、夫婦だけの会話をするためにもある程度の遮音性が必要になります。

 また子供が成長すると、自室で友達と電話したり、話しながらオンラインゲームをする、といったこともあります。昼間ならいいのですが、夜だと気になるので、子供室からの音対策としても主寝室の遮音は有効です。

 他の居室と距離を確保したり、隣になる場合は部屋の間に収納を挟むなど、直接、隣接しない間取りのほうが良いです。どうしても壁一枚で接してしまう場合は、遮音性の高い壁にする、壁一面に本棚を設置する、他の居室と主寝室のベッドを隣接する壁から離す、といった対策が考えられます。

 ポイント2 水廻りへの動線を最短にする

 事例13では主寝室から浴室への動線に注目しました。前後の入浴時、子供室の前を通らず、浴室まで最短で行けるのが理想です。また営み前の口臭対策として、洗面化粧台が近いと便利です。主寝室と水廻りが近いと、在宅介護も対応しやすくなります。