宿題をやる気配のない子どもには…

「宿題をやらなくてはいけない」「やったほうが良い」。これまでの経験から、子どもはそのことはちゃんと頭では分かっています。だからこそ、やらなかった時に起きることを、主体として経験してもらうことが必要なのです。

親がやるべきことは、子どもの宿題の主体を請け負って、いつまでも子どもの経験を奪うことではなく、そんな子どもの能力を信じて成長に期待し見守ることです。

ただし、根気は必要。これまで親が主体だった場面で、主体をいきなり替えられたら子どもは戸惑いますからね。

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ケース2:宿題をなかなかやらない子どもへの声かけ

家に帰ってきてもダラダラして、なかなか宿題をやろうとしない子ども。

「おやつを食べてから」「遊んでから」「ゲームをしてから」「ご飯を食べてから」――まあ、子どもの口から出てくるのは、宿題を後回しにする理由ばかり。

学校や塾から帰ってきて疲れているだろうと後回しを許したのにもかかわらず、いつまで経っても宿題をやる気配はない。

いよいよ寝る時間になって、ようやくのんびりと宿題をやり始める子どもを見ると、親は我慢の限界! 怒り爆発‼ という経験をしたことのある親も多いのではないでしょうか。

そんな宿題をなかなかやらない子どもへの、効果的な声かけをご紹介します。

やりたいことを制限するのは逆効果

×「宿題が終わるまで遊びに行ってはいけません」
×「宿題が終わるまでおやつは抜きよ」

これらの声かけをすると、宿題の主体が親になってしまうのは、もうお分かりですよね。

さらには、宿題と関係のないことで罰を与えてしまっていることにお気づきでしょうか? 「宿題」と「遊びに行くこと」。「宿題」と「おやつ」。これらは全く別のことです。

このように、つながりのないことで子どものやりたいことを制限をすると、子どもはまるで罰を受けている気持ちになります。子どもにとっては、全くの理不尽。反発したくなる気持ちも分かりますよね。