では、どのような声かけが効果的でしょうか?

子どもの成功体験を増やす親の声かけ

○「どうしたら集中できそうかな?」

この場合、集中する場面を自分で作り出す絶好のトレーニングの場だと考えてみましょう。

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これは、「あなたは集中することができる」という信頼が大前提で、さらに「あなたなら、自分で集中する場面を作り出せる」といった、二つの能力に対する信頼を伝えることができるのです。

そして、集中して宿題をいつもより短時間で終えられた時には、こんな声かけをしてみましょう。

「集中して宿題ができたから、いつもより早く終わったね! 早く終わった時間で、今から何がしたい?」

こう言うことで、宿題に集中することのメリットを、子ども自身にしっかりと感じてもらうのです。このことは子どもにとっては成功体験となり、さらには自分自身への自信を育むことにつながります。

下村 弥沙妃(しもむら・みさき)
小児科看護師、育児アドバイザー
1977年、三重県生まれ。看護学校卒業後、大学病院の小児科病棟へ就職。理想の育児を徹底的に学ぶべく数々の資格を取得し、2011年より自己肯定感を高める育児セミナー、カウンセリング、育児相談を開始。評判を呼び、ロコミだけで最長2年半待ちのセミナーとなる。2020年に長男がエレクトーンと両立しながら1年で灘中学に合格し、次男も難関校の滝中学に合格。現在までに、育児セミナー、個人セッションのほか、公立中学校PTA研修講師、公立小学校特別授業講師、児童発達支援事業所専属心理士など1万人以上の心身の健康をサポートしている。メディア出演も多数。株式会社マインドプラスアカデミーode代表取締役、一般社団法人保育福祉サポート協会統括主任、児童発達支援管理責任者(R4年基礎研修)、強度行動障害支援者、チャイルドマインダー、メンタルトレーナー、HSPカウンセラー、食育インストラクターほか。