
手練れの業界ウォッチャーが、新聞報道にもの申す!
★「記者ファースト」に戻れ
この7月も高校野球の地方大会が続いた。試合結果記事を読むと昔見た光景が蘇る。強豪校にコールド負けした敗者にも笑顔がある。逃げずに直球勝負したからだ。負けっぷりの良さこそ、書きとめたいと思えた。
正反対なのが、20日に投開票のあった参院選の報道である。選挙戦が始まるや、石破茂政権の負けっぷりがあっけなく白日の下に晒される。朝日と読売が5日、選挙情勢調査に基づき、与党が目指した過半数維持は「微妙」と打った。
8日には、自民党の鶴保庸介参院議員が「運のいいことに能登で地震があった」と発言する。いつも通り失言批判が紙面と画面に溢れた。
容赦のない追討劇が続く。朝日は14日、デジタルで「自公、参院過半数は困難か」とダメ押し。読売も16日、「自公 過半数厳しく 立民堅調 国民大幅増」と同調した。もはや逆転はないとコールド負けを宣した形だ。
自民党は、旋風を起こした新顔に敗れる古豪のようなものか。序盤の大量失点に我を失い、自慢の守備は綻び、打線は沈黙。監督は打つ手を持たず、応援の声も消える。相手を舐めてかかったと悔いても遅い。
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