シマウマ、キリンにオリックス。欧州ツアーに単身乗り込んだ大型新人はそこで何を見たか?
私が欧州ツアーに行こうと決めたのは、2022年の秋でした。7度目のプロテストに落ちたからです。10歳でゴルフを始め、高校では全国3位に入りました。当然プロになるんだと思っていました。でも何度も落ちているうちによくわからなくなってしまった。
それで武者修行の一人旅に出ることにしたんです。欧州ツアーはモロッコ、フランス、ドイツ、スウェーデンなど20以上の国を約10カ月かけて巡ります。

出発前から課題は山積みでした。就労ビザや予防接種、国際免許……何より問題だったのは資金繰りですが、9社のスポンサーが1500万円を協賛してくださいました。実際に行ってみると、それでも足りず、時間があればスマホで安宿と格安航空券を探していました。
ケニアでの初戦もバタバタ。空港では「カートを押させろ」という男性に囲まれ、ホテルではマラリア対策のために蚊帳の中で寝ました。食あたりにも遭った。
ただ、試合会場は手入れが行き届いていて素晴らしいコースでした。日本と違うのは、フェアウェイの横にシマウマの群れがいたり、グリーンの脇でオリックスが草を食んでいたりする。特にキリンの迫力には圧倒されました。
北アイルランドのリンクスも強烈でした。見渡す限りの草原、というか荒野。こちらは晴天でも数百ヤード先は土砂降りの雨だったりする。風も凄くてドライバーが360ヤードも飛びました。
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