同級生交歓 学習院高等科 昭和55年卒

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東京都豊島区 学習院高等科にて(撮影・深野未季)

(右から)
東京センチュリー取締役専務執行役員 米津隆史
学習院父母会会長 神山直己
BS日本取締役副社長 呉文彦

 赤いふんどしで遠泳する沼津臨海学校、多摩湖でのマラソン大会、埼玉・戸田でのボート大会。講道館での全員参加の柔道大会は真剣勝負でケガ人が続出。自然に身体が鍛えられたのは第10代院長・乃木希典が掲げた「質実剛健」の精神のおかげだ。

 ラグビー部だった米津。今は人工芝の目白のグラウンドは、当時は土。毎日泥まみれになった。卒業後もラグビーを続け、大学のラグビー部監督も務めた。文化祭でギターを演奏、今上陛下(当時浩宮徳仁親王殿下)も立ち寄って下さった思い出もある。

 剣道部だった神山は「エアコンもなく、水分も摂れず、昭和式の過酷な鍛錬だった」と厳しい稽古を振り返る。初等科から大学まで剣道部の主将を務めた。ミスター学習院だ。

 硬式野球部だった私は、左のアンダースロー投手として、甲子園を目指したが、遥か遠くだった。連日の投げ込み、炎天下のランニング。最後の試合、負けた瞬間に涙が溢れた。

 そんな我々の救世主は、10時の休み時間、売店に並んだ焼き立てチーズパンだった。列をなし、空腹を満たした。あの香ばしい味が懐かしい。

 米津は第一勧業銀行(現みずほ銀行)、神山は伊勢丹、私は日本テレビに勤務し、それぞれ無事、勤めあげることができた。素晴らしき仲間とともに、私は亡父と2代に渡り、掲載頂く栄誉に恵まれた。

「おのがじし育て鍛へて もろともに世にぞ捧げん 常(とこ)照らせ真理と平和」。同窓会で必ず合唱する学習院院歌の心は、今なお健在だ。(呉)

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source : 文藝春秋 2026年2月号

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