同級生交歓 和歌山県立桐蔭高等学校 昭和55年卒

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東京都世田谷区 昭和女子大学にて(撮影・釜谷洋史)

(右から)
元金城大学学長 前島伸一郎
昭和女子大学学長 金尾朗
元消費者庁長官 伊藤明子
川崎医科大学消化器内科主任教授 塩谷昭子
朝日生命保険相互会社取締役会長 木村博紀
ウムヴェルト建築総合研究所主宰 岩前篤

 全国に「桐蔭」を冠する高校は複数あるが、和歌山県立桐蔭高校こそが「元祖」であり、南方熊楠らを輩出した前身の旧制和歌山中学以来、「文武両道」を掲げる名門だ。和歌山中学時代に甲子園14回連続出場、優勝3回、桐蔭で準優勝2回など、特に野球部の活躍が顕著だ。学業も部活も頑張る校風が根付いていたが、雰囲気はおおらかだった。教師と生徒の仲が良く、2年の夏にクラスごとに担任とキャンプに行くのが恒例だった。

 今回は特に健康な暮らしを支える職業の校友が集い、全員で筆を執った。前島は柔道部だったがスキーで国体に出場した。幾つもの大学で教授・学長を歴任、現在は故郷で地域医療に挑む。金尾は自由な校風と自由な友人たちから多くを学んだとのこと。先輩の誘いで昭和女子大学に勤務し、今の礎となった。伊藤は、神戸高校からの転校生。当初は距離感の近い和歌山弁に戸惑ったが、国土交通省在職時には省内の和歌山県人会会長を務めた。当時から自立した女性を目指していた塩谷は、自分が教育研究に携わるとは思ってもいなかったという。木村は通学の自転車で長い坂道を汗をかきながら登ったことを懐かしむ。朝日生命に入社、7年間の社長在任の後、現在の会長職に就く。岩前は自由さの中での数多の失敗経験がその後の人生に大きく貢献した。住宅会社に勤務後、近畿大学で副学長などを務めた。仕事中に先輩・後輩に出会い、母校の素晴らしい伝統を実感した経験は全員に共通する。これからも多くの卒業生の活躍を期待している。

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source : 文藝春秋 2026年8月号

genre : ライフ ライフスタイル