「文藝春秋 電子版」は、日本の政局や国際情勢の話題から、流行の小説・映画まで、幅広いジャンルの記事やオンライン番組を配信しています。今回は「文藝春秋 電子版」の記事の中でも、12月にもっとも読まれた5本の記事を紹介します。(編集部・若林良)
《1位》秋山千佳「『昔、兄にいたずらされたことが』塚原たえさんの叔母、藤田三保子氏が“虐待の連鎖”を実名告発」(2023年12月20日配信)
秋山千佳さんによる連載「ルポ男児の性被害」で、父親からの自身と弟・和寛さんへの長年の性虐待を告発した塚原たえさん。その伯母である女優の藤田三保子さんは、かつてふたりを「養子にしたい」と申し出たことがありました。その前後のエピソードと、和寛さんとの最後の面会時のエピソードが苦い筆致で語られます。
《2位》小泉悠「水タバコ屋で気分を上げる」(2023年12月7日配信)
自らを「研究者というより軍事オタク」と語る小泉悠さん。そして、自身が各メディアで注目を集めている背景には、細部にこだわるオタクであり続けること、王道ではなくわき道を選び続けていることなどが大きいはずだと語ります。Twitterでの「全裸」ぶりも含め、そのスタンスには学ぶべきものがあります。
《3位》【フル動画】御厨貴×東浩紀「近現代史を訂正する力」(2023年12月13日配信)
「事実」はひとつでも、その語り口を変えることで大きくその表情を変貌させる「歴史」。日本における戦争やアメリカの独立宣言など、重要なトピックがどのように語られてきたかを踏まえ、単なるプロパガンダに陥らない「継承」に必要なエッセンスを、東浩紀さんと御厨貴さんが考えていきます。
《4位》文藝春秋編集部「雅子さま還暦『内なる戦いの30年』」(2023年12月7日配信)
雅子さまが皇室に嫁がれてから30年。昨年6月には天皇陛下とともにインドネシアを訪問されましたが、2004年には適応障害と診断されるなど、その道のりは決して順風満帆ではありませんでした。「個人の人権が守られない」皇室における雅子さまの葛藤や、愛子さまへの思いなどが様々な証言から考察されます。
《5位》北野新太「藤井聡太 肯定の天才」(2023年12月7日配信)
朝日新聞で囲碁将棋欄を担当し、藤井聡太八冠に継続的に取材を重ねてきた北野新太氏。数々の取材の中で、藤井から「ネガティブな言葉を聞いたことがない」と感じた北野氏は、その背景にあるものを探ります。増田康宏七段や永瀬拓矢九段など、強豪棋士による「藤井観」もまた興味深いです。
source : 文藝春秋 電子版オリジナル