痛くもかゆくも熱くもない〈放射線治療〉のリアル「照射台には僕の体の形に合わせて作られた『型』が…」

僕の前立腺がんレポート 第8回

長田 昭二 医療ジャーナリスト

電子版ORIGINAL

ライフ 医療 ヘルス

ステージ4のがん患者となったベテラン医療ジャーナリストが読者に伝えたいこととは――。手記「医療ジャーナリストのがん闘病記」(文藝春秋2023年7月号)が大きな反響を呼んだ長田昭二氏(58)が、「文藝春秋 電子版」オリジナル連載で、自身の病をレポートする。

薬のネーミングは怪獣のような名前ばかり

 ずっと逃げ回っていた化学療法が始まってひと月半が過ぎた。

 僕に使われる抗がん剤は「ドセタキセル(商品名=タキソテール)」という薬だ。これを最長で8回投与し、その後は「カバジタキセル(同=ジェブタナ)」という薬に切り替える予定となっている。

 いつも思うのだが、医家向けの薬の名前というのはなにゆえこのようなおどろおどろしい名前になるのだろう。まるでウルトラ兄弟たちに倒された怪獣のような名前ばかりだ。一般名は仕方ないとしても、せめて商品名くらいはもっと小洒落た、覚えやすいネーミングにできないものなのだろうか。

 抗がん剤「渚の恋人」

 抗がん剤「6月の花嫁」

 抗がん剤「病は気から」

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!

初回登録は初月300円

月額プラン

1ヶ月更新

1,200円/月

初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。

年額プラン

10,800円一括払い・1年更新

900円/月

1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き

電子版+雑誌プラン

12,000円一括払い・1年更新

1,000円/月

※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
雑誌プランについて詳しく見る

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 電子版オリジナル

genre : ライフ 医療 ヘルス