[7]膀胱がん 「痛みのない血尿」は貴重なサイン

野々村 祝夫 大阪大学大学院医学系研究科教授
秋山 千佳 ジャーナリスト

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ライフ 医療

 膀胱がん罹患者の男女比はおよそ3対1。俳優の松田優作(40歳で死去)の命を奪った病でもある。

 最大のリスク因子は喫煙だ。喫煙者は非喫煙者に比べ、発症リスクが2〜4倍高いとされる。

「喫煙者の膀胱がんは非喫煙者と比べて悪性度が高いとか、より若く発症すると言われています。60代以上が圧倒的に多いがんですが、ヘビースモーカーだと40代あたりからおられます」と野々村医師は語る。

野々村祝夫氏(本人提供)

 公的検診はなく、健康診断で見つけることも難しい。

 早期発見に至る一番の手がかりは「痛みのない血尿」だという。膀胱炎と紛らわしいが、膀胱炎の場合は排尿時の痛みや頻尿といった症状を伴いやすい。そのため、かえって症状のない血尿の方が要注意だという。

「大体の方は真っ赤な尿はすぐに止まるので、痛みもないし様子を見るか、と放っておきがちです。ですが早期発見のためには、肉眼でわかる血尿が1回でも出たら、すぐに泌尿器科を受診してほしいと思います」

 また、膀胱炎症状を繰り返す人も一度はがんの検査をした方がいいという。

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source : 文藝春秋 2026年9月号

genre : ライフ 医療