「人が分かる」ことにずっと執着しています
※佐藤雅彦さんが登場したグラビア「日本の顔」もぜひご覧ください
この夏は、東京大学安田講堂で「目で見る算数」と題し、初めて子ども向けの講演を行いました。おかげさまで、あの安田講堂の広い会場が満席になり、第2回も決まりました。主催者側から「小学生に90分は無理ですよ」と言われて、1コマ60分に縮めたのですが、20年以上大学で教えてきた体には、90分の方が落ち着くようです。
「我にメディアを与えたまえ」と思うことがよくあります。15秒のコマーシャル、90分の講義、1200平方メートルの美術館。枠をもらうと、その中で、見る人に何をどう伝えられるかを、考えずにはいられない。何らかのパラダイムチェンジを与えたり、物理法則の新たな理解をもたらしたりと、受け手が、それまでと違う「新しい自分」に出会うために、メディアをデザインすることが凄く好きなんです。藝大の卒業生たちと作った映画の会社「5月(ごがつ)」には、私だけが所属する「我にメディアを与えたまえ部」という部があるぐらいです。新しいメディア表現の依頼をそこで受けています。

CMは、そのメディアデザインを大量に試すことのできる場でした。私は40歳まで広告代理店の電通にいて、何百本もテレビCMを作りました。
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