「世界一の少子化国家」の女性たち
世界で最も少子化が進んでいる地域、東アジア。合計特殊出生率(2023)で見ると、日本が1.20、中国が1.00、台湾が0.87と軒並み人口置換水準を下回っている。中でも特に低いのが、韓国の0.72だ。近年回復傾向にあるものの、このまま低水準が続けば「少子化によって消滅する最初の国」になるだろうとまで言われている。
本書は、そんな少子化が進む韓国・ソウルを舞台に、不妊治療を受ける女性たちの友情を描いた小説だ。SNS上のトークルームやオフ会で、病院通いの様子や、妊娠・出産の情報を交換しあう彼女たち。仕事との両立の難しさや、プレッシャーをかけてくる実家との軋轢、パートナーの無理解など、さまざまな苦労や葛藤を吐き出せる場にもなっている。
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source : 文藝春秋 2026年11月号

