「陛下がお話があるそうです」。被災地の花のタネは御所で芽吹いた
2011年3月11日――あの悪夢の大惨事から2920日が経つ。その間、天皇皇后両陛下の宮城、岩手、福島への訪問は14回、青森、茨城、千葉、東京などを含むと、20回を超える。傘寿を越えての行動は、負担が大きいにも関わらず、その数を減らそうとはされない。
私は両陛下に直に接した被災地の人々の生の声を聞きたくて、何度も被災地に通い、取材を続けてきた。
「天皇にお会いしたことは、一生の思い出。昨日のことのように鮮明に覚えている。あんなに勇気をもらったことはない」
と、お会いした自治体首長はじめ農漁業者、商工・工場関係者など、みんな口を揃える。
昨年もまた新たな出会いがあった。津波に襲われた悲劇の土地で、両陛下はどのような足跡を残されたのだろうか。
JR常磐線富岡―浪江間は2019年現在、列車は運行されていない。その間の夜(よ)ノ森、大野、双葉3駅は代行バスだ。
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source : 文藝春秋 2019年4月号