社会学者、作家として活躍する岸政彦さんと、作家の柴崎友香さんが、大阪について書いたエッセイが6篇ずつ収められている共著だ。
「この本は編集者の提案で生まれたのですが、ひとりは大阪に来た人、ひとりは大阪を出た人の組み合わせなのです」
1973年に大阪で生まれた柴崎さんは2005年に東京へ移った。本書では生まれ育った街、ちかくの商店街、中学生のころから通っていた心斎橋の個性豊かな店などについて書いている。
一方、岸さんは大学進学のため1987年に地元を離れて大阪へ来た。本書で自分が大阪に惹かれる理由を考察し、すれ違った人々の人生の断片を語り、大阪の自由の背後にあるものを読者へ示す。
「私と柴崎さんに共通するのは大阪への強い愛着ですが、昔はよかったとか、ノスタルジーといった一言で片づけられない話を、お互い書いていると思います」
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source : 文藝春秋 2021年4月号