〈我ながらムチャクチャだと思わざるをえないくらい、イロイロなことを書きまくっている〉〈今は亡き『マルコポーロ』で連載中、齢七十の愛読者の方から編集部に「この雑誌で酒のことばかりのコラムを書いている福田とかいうふざけた若造は、まさか『諸君!』でご活躍の福田先生と同一人物であるまいな」というお尋ねを戴いた〉(『グロテスクな日本語』あとがき)
かつて自嘲気味にこう記していた文芸批評家の福田和也さん。昨年還暦を迎えたが、この30年、パンク音楽から書画骨董、保田與重郎から村上春樹まで、他を圧倒する幅広いジャンルで、誰も真似のできないほど旺盛に〈書きまくって〉きた。その膨大な著作群を一望すべく編まれたのが本コレクションだ。第1巻のテーマは「本を読むこと」。
「本を読むことが私の人生を作ってきました。しかし、気づいてみたら、本を読むこと自体が何か特異な行為とみなされる世の中になってしまいました。しかしだからこそ、あえて『本を読むこと』の意味を問うてみたかった」
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source : 文藝春秋 2021年6月号