映画に舞台、テレビと幅広く活躍した日本を代表する女優・杉村春子(1906~1997)。「女優として一番教えていただいたのは杉村先生」という奈良岡朋子氏が、思い出を語る。
奈良岡さん
杉村先生は文学座、私は劇団民藝と別の劇団でありながら、文学座の方たちに申し訳ないと思うくらい手取り足取り教えていただきました。
きっかけは1965年の訪中日本新劇団での70日間の旅公演でした。文学座の公演時に先生の付き人をさせていただいたことで、心に留めていただいたようです。
以来、私の出演する舞台を必ず観に来てくださるようになりました。幕が下りると、決まって杉村先生のファンの方が営む六本木の中華料理店へ。広いお部屋で食事をしながら3時間でも4時間でも2人だけで夜が更けるまでお話ししたものです。私が先生の舞台を観に行っても同様で、先生が出ずっぱりの役の時などは「お疲れでしょう」とご遠慮しても、「大丈夫、大丈夫、ごはん食べに行きましょう!」と。
杉村さん
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2022年1月号