◆“虚構”と“戦争”
文藝春秋digitalは、5月31日(火)19時〜、東京大学専任講師の小泉悠さんとアニメーション監督の片渕須直さんによるオンライン対談イベント「『この世界の片隅に』から“ウクライナ”を考える」を開催しました。
《フル動画はページ下部にあります》
片渕須直さんが監督を務め、2016年に63館で公開されると、1133日間も続く異例のロングラン上映となったアニメ映画『この世界の片隅に』(原作マンガ:こうの史代)。戦時中に広島市から呉市へと嫁いだすず(声・のん)の戦時下での暮らしを描く同作に、小泉さんはブログで「前評判と違って、肝を冷やすような想いをさせられる映画」だったと綴っています。
「娘と同じ、これから小学校に入る年の女の子が出てきて、その頭上に日々、艦載機の機銃掃射や焼夷弾が降ってくる訳ですから」と小泉さんは書き、そこで描かれた「一人ひとりの死」の重さを受け止めています。
片渕さんはなぜ、市井の一人である「すずさん」を通して戦争を描いたのでしょうか。また、同作で描かれなかった本土決戦が現在、ウクライナでは進行しています。『この世界の片隅に』、そして「BLACK LAGOON」でアニメーションを通じて戦争・核兵器・ロシア軍を扱ってきた片渕さんはウクライナ侵攻をどう見ているのか――貴重な対談、ぜひご覧ください。
当日リアルタイムでご覧になれない方も、イベントの模様を収録した動画を配信しますので、何度でもご覧いただくことができます(※編集の都合上、動画はイベント終了後、一両日中に公開します)。動画は本記事のいちばん下(有料部分)にアップします。
◆イベント概要
イベント名:「『この世界の片隅に』から“ウクライナ”を考える」
出演:小泉悠、片渕須直
日時:5月31日(火)19時〜20時30分(予定)Zoomウェビナーを使用して開催します。完全オンラインイベントです。
◆小泉 悠(こいずみ・ゆう) プロフィール
…1982年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。外務省専門分析員、未来工学研究所研究員、国立国会図書館非常勤調査員などを経て、東京大学先端科学技術研究センター専任講師。ロシアの軍事研究が専門。2019年、『「帝国」ロシアの地政学「勢力圏」で読むユーラシア戦略』でサントリー学芸賞を受賞。著書に『ロシア点描』『プーチンの国家戦略』『軍事大国ロシア』など。
◆片渕 須直(かたぶち・すなお) プロフィール
…アニメーション映画監督。1960年、大阪府枚方市生まれ。日大芸術学部映画学科在学中から宮崎駿監督作品『名探偵ホームズ』に脚本家として参加。『魔女の宅急便』(89/宮崎駿監督)では演出補を務めた。TVシリーズ『名犬ラッシー』(96)で監督デビュー。同じく、TVシリーズの『BLACK LAGOON』(06)では監督・シリーズ構成・脚本も務めた。『アリーテ姫』(01)にて長編映画を初監督。以降の監督作として、山口県防府市に暮らす少女・新子の物語を描いた長編映画『マイマイ新子と千年の魔法』(09)は異例のロングラン上映とアンコール上映を達成。2019年12月には新しいシーンを追加した『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を公開。
◆問い合わせ
文藝春秋編集部メール:mbunshun@bunshun.co.jp
◆イベントフル動画
《この下に対談動画があります》
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source : 文藝春秋