退職金は投資信託よりも定期預金が鉄則
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定年を意識しはじめると、「老後にはお金がいくら必要なのだろうか」と気になるものです。「およそ1億円と聞いたけど、本当だろうか」と考える人もいるでしょう。
実は私も50代になって、定年後の生活が気になりだした1人です。もう10年ほど前のことですが、定年後のお金に関する本を何冊か買って読みました。ところが当時の本は、どれを読んでも肝心の「自分はどれくらい準備しておけば安心だ」という答えが出ません。これには正直、驚きました。
私は40代半ばまで、日本興業銀行に勤め、海外の油田、天然ガスなど資源開発の融資審査などを担当。その後は、JPモルガン、メリルリンチなど外資系投資銀行へ移って多数のM&A案件を手がけました。
融資先を審査するときも、M&Aのために企業価値を評価するときも、まずは、将来の収入と支出、手元資金などを明確にしていきます。つまり、実際のお金の流入・流出を把握する――キャッシュフローをしっかりと計算していくのです。
私は金融業界での経験から、定年後に必要なお金も、キャッシュフローから見ていけばいいのではないかと考えました。しかし、どの本を開いても内容は漠然としていて、具体的な計算方法や必要なデータが載っていません。それなら自分で調べるしかないと、年金など関連情報を集めてパソコンで計算してみたら、意外とあっさり答えが出たのです。
実は「第二の人生」で必要なお金の計算に使う変数は、主に3つしかありません。
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source : 文藝春秋 2017年10月号