「女性宮家議論」を先送りすべきではない
保阪 5月16日に秋篠宮家の眞子内親王がご婚約されるという報道がありました。
今回の報道に関しては、昨年の「退位のご意向」報道のときのように宮内庁から「報道されたような事実は一切ない」といった反発もなかったので、皇室の中にも、若いお二人の恋愛結婚に「2人の恋を実らせたい」という共通見解があったのかなと思いました。
岩井 いまの皇室には、皇族といえども一人ひとりの人としての自然体を尊重する雰囲気がありますから、それは今回もそうだったのではないですか。
私が記者として追いかけた秋篠宮ご夫妻の場合は「大学キャンパスの恋」「3LDKのお妃さま」と言われましたし、黒田清子さんもお相手は都庁職員で、兄の秋篠宮さまと小学校時代からの親友でした。
保阪 そういう意味では、普通の人とあまり変わりませんね。
岩井 ええ、一貫してご本人方に任せておられるから、多少の心配事があっても「ちょっと待て」とはおっしゃらないでしょう。
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source : 文藝春秋 2017年07月号