「ゆうゆうワイド」30年に悔いなし

大沢 悠里 フリーアナウンサー
エンタメ テレビ・ラジオ

笑いと涙とお色気と。人気ラジオ番組の舞台裏

大沢悠里氏 ©共同通信

『ゆうゆうワイド』が始まったとき、僕は45歳。人気コーナー「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」を担当しているマムシさんは当時50歳で、僕は「50歳なんてジジイだな」と思っていました(笑)。だけど、そんな僕も70歳を過ぎ、マムシさんなんて、もうすぐ80歳になるんですからね。番組終了にあたっては、マムシさんも「悠里ちゃん、寂しいよ」と言ってくれたけど、彼自身はファンのためにコーナーを続けると言ってくれています。

 30年間で、ゲストとして登場してくださったのは延べ6000人以上。本当にいろんな方に出ていただきました。

 1月18日の放送で番組の終了をお伝えしたら、たくさんの反響がありました。お手紙もずいぶんいただいたし、読売新聞のコラム「編集手帳」や、経済ニュースでもないのに日経新聞にも取り上げられた。面はゆい気持ちもあるけれど、この仕事をやってきて良かったと心から思いましたね。

「最後にもう1度出たい」とおっしゃってくださる方も多いんです。2月には、加山雄三さんやBEGIN、前川清さんや都はるみさん、さだまさしさんといった錚々たるゲストの方々が出演してくださいました。有馬稲子さんも出たいと言ってくれている。彼女は番組の放送中に、一般の方にまじって電話をかけてくるんです。「悠里さんに伝えておいて」って(笑)。

 TBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』は、フリーアナウンサーの大沢悠里(75)がメインパーソナリティを務める人気番組だ。1986年の放送開始以来、中高年リスナーに寄り添った番組作りを続け、「マムちゃん」こと毒蝮三太夫(79)のコーナーをはじめ、数々の名物企画が支持を集めた。
 聴取率で首都圏のトップをキープし続けた番組が4月8日の放送をもって、30年の歴史に幕を下ろす。同日で放送回数は7808回。ほぼラジオ一筋で日々マイクに向かい続けた大沢が、番組について、ラジオについての思いを語った。

 番組終了の意思をTBSに伝えたのは、去年の1月のことです。「あと1年で30年だ」とふと気付いた。それからいろんなことを考えて、1人で決めました。

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source : 文藝春秋 2016年04月号

genre : エンタメ テレビ・ラジオ