「文藝春秋 電子版」では1月1日から、人気のムック「文藝春秋オピニオン 2025年の論点」の記事を毎日公開しています。今回は、その中からイチオシ記事を紹介します。
磯田道史「教育200年史から見た『これから必要な力』」
これからの教育に必要なものとは。国際日本文化研究センター教授の磯田道史氏は過去200年の教育が「知」をつけることに偏っており、AI時代においてはその意義が揺らいでいることを示します。では、代わりに重要になってくるものは何か。磯田氏は「発想力」や「寛容」といった言葉で、今後の重要な教育の鍵を語っていきます。
安野貴博「デジタル民主主義は日本から始まる」
昨年の東京都知事選において、政治経験もなく、政党の支援を受けない新人候補としては史上最多となる15.4万票を獲得した安野貴博氏。都知事選で「AIあんの」の開発・公開や、AIを用いて民意を集約するツール「Talk to the City」の活用など革新的な取り組みを行った経験を軸に、「デジタル民主主義」の重要性について語りました。
江川紹子「『地下鉄サリン』30年 オウム真理教事件の教訓」
地下鉄サリン事件から30年が経った今、ジャーナリストの江川紹子氏はなぜ「社会」がオウム真理教の暴走を止められなかったかを考察します。警察、メディア、知識人・文化人にその焦点を当て、それぞれ、結果的にオウム真理教を擁護するような対応や態度が生まれてしまった背景を検証し、未来へとつながる「教訓」を導き出していきます。
宮島未奈「『成瀬』で本屋大賞受賞 小説が私の人生を変えた」
『成瀬は天下を取りにいく』で本屋大賞を受賞し、大きな注目を浴びた宮島未奈氏。小説家を目指したきっかけや、賞への応募を重ねていた時期に影響を受けた作品、『成瀬』で読者からもらった印象的な言葉などについて語りました。最新作『婚活マエストロ』の紹介も。
橋本愛×鈴木俊幸「大河ドラマ『べらぼう』蔦屋重三郎ってどんな男?」
江戸時代の伝説的な出版業者・蔦屋重三郎の生涯を追ったNHK大河ドラマ『べらぼう』がスタート。本作で蔦屋重三郎の妻を演じた橋本愛氏と、蔦重研究の第一人者で、ドラマの時代考証・指導を担当する鈴木俊幸氏が対談し、蔦重のビジネスの特色や、さまざまなクリエイターからの人望を集めた理由などについて考察しました。
source : 文藝春秋 電子版オリジナル