(右から)
内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進室長 迫井正深
環境省前地球環境審議官 正田寛
キリンホールディングス常務執行役員 坪井純子
一橋大学経済研究所教授 渡部敏明
ジェイアール東日本企画代表取締役社長 赤石良治
41年前、広島を離れ大志を抱いて降り立った懐かしの東京駅にて同級生交歓。
首相動静に頻繁に名を記す迫井は、生徒会長や応援団員を務めるなど往時からリーダー的存在。医学部に進学し憧れの外科医になるも、「志の貫徹には現場と制度の両輪が必要」と行政に身を投じることに。臨床で培った胆力も活かしながら新型コロナ対策に奮闘の日々が続いている。
父親が母校の名物数学教師だった正田も同じく官僚の道を歩んだ。環境省では官房長、地球環境審議官と要職を歴任し、カーボンニュートラル社会実現、生物多様性枠組策定に邁進した。現在は新たなステージでの飛躍を企図し充電する毎日。
もの静かな理系少女だった坪井はキリン入社後イメチェンし業界を代表するブランドマネジャーに。女性初のホールディングス常務執行役員となり、今春からCHRO。社外でも一橋大学経営協議会委員を務めるなどパイオニアとしての挑戦は続く。
渡部は日本を代表する計量ファイナンス学者。イエール大学大学院留学中には、ノーベル経済学賞受賞者であるシラー、シムズといった大物教授に師事した。現在は一橋大学が来年新設するソーシャル・データサイエンス学部・研究科の責任者としてタフネゴシエーター振りを発揮している。
私は高校で野球班、一橋大学でボート部に青春のエネルギーを惜しみなく注ぎ、その体育会的勢いのまま倒産寸前の国鉄に入社。JR東日本CFOとして日本最大の赤字決算会見を行った後、系列会社で引き続き鉄道復権・移動価値向上に取り組む。
本年は我等60歳。久々の酒宴は和気藹々と進み、「カープが優勝すりゃ、ええ還暦祝いになるけどのお」と、いつの間にか故郷の訛りに。 (赤石)
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source : 文藝春秋 2022年12月号