著名人が母親との思い出を回顧します。今回の語り手は、諸田玲子さん(作家)です。
亡くなって八年になるのに私はまだ母が恋しくてたまらない。毎朝、母の写真に線香を手向けて話しかけている。母はクリスチャンだったけど、ま、いいか。母は老舗の菓子舗の娘で、医者になるのが夢だったそうだ。でも親から許されず、一年だけの約束で東京の栄養学校へ通っているときに、かのB-29が初めて飛来、校舎の屋上から呑気に眺めていたという。終戦後、郷里で短歌の教室に通っていたとき、銀行勤めのかたわら詩や短歌を書いていた父と巡り合い、恋愛結婚したと聞いている。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
新規登録は「月あたり450円」から
-
1カ月プラン
新規登録は50%オフ
初月は1,200円
600円 / 月(税込)
※2カ月目以降は通常価格1,200円(税込)で自動更新となります。
-
オススメ
1年プラン
新規登録は50%オフ
900円 / 月
450円 / 月(税込)
初回特別価格5,400円 / 年(税込)
※1年分一括のお支払いとなります。2年目以降は通常価格10,800円(税込)で自動更新となります。
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2023年4月号