陸自ヘリは中国に撃墜されたか

麻生 幾 作家
ニュース 社会 中国

「空白の40分」の謎、『報告』と公式発表の食い違い。そして、周辺海域にいた中国潜水艦は何をしていたのか?

「ナハタワー、デスイズ、UH、106(ワンゼロシックス)、リクエスト、テイクオフ」

 陸上自衛隊(陸自)「第8師団」に属する「UH-60JA」ヘリコプター――無線コールサイン《106号》が、沖縄県那覇空港の管制官に離陸(テイクオフ)の許可を求めた。

UH-60JAヘリコプター Ⓒ時事通信社

 間もなくして認められた《106号》が、宮古島を目指して那覇空港を飛び立った。その日時は、

 4月6日木曜日

〈1253〉(筆者註・午後12時53分。以下同)

 この日時は、防衛省が当時、メディアへ行った広報にはない。第8師団の上級部隊である「西部方面隊」を通じて、「東京の防衛省が受けた口頭による逐一の報告」(以下、『報告』)の中に記録されていた。

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source : 文藝春秋 2023年6月号

genre : ニュース 社会 中国