（右から）
モスフードサービス代表取締役社長　中村栄輔
くろだ整形クリニック理事長　黒田良

「ソックスば、はいとけ」。インターハイ予選の前、黒田は私に注意した。大事な試合の前に、足や指の怪我を防ぐ助言だった。当時からそんな心掛けをしていた黒田は、トルシエジャパンのチームドクターとなりFIFA主催のU20ワールドユース・ナイジェリア大会で、日本の準優勝を裏方として支えた。黒田と私は、高校からサッカーを始めた初心者。黒田はゴールキーパー、私は右サイドバック。サッカーが得意な同級生やアイルランド出身のコーチ、そして全日本大学選抜だった先生など優れた指導者に囲まれ、熊本県で優勝することができた。お陰で、当時九州で一番強かった島原商業とも3度試合をすることができた。

　この熊本マリスト学園でのサッカーや寮生活の経験が、モスフードサービスの経営に全て活きている。最たるものが「信・望・愛」の校訓かもしれない。「他者の幸せのために生きるマリスト生」。（中村）

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