猫も杓子も“ダブル”めがけて走り出した永田町。大義は? 安倍の勝算は?
「国民の皆さんに委ねようではありませんか。どちらが政権を担うにふさわしいか」
身ぶり手ぶりを交えて呼びかける安倍晋三、騒然とする議場。
「そうだ」「そうだ」
安倍の後ろに陣取る自民党議員からは次々に声があがる――。
これは現在の光景ではない。
2012年11月14日の党首討論。衆院解散を宣言した当時の野田佳彦首相に、自民党総裁の安倍が応じた一コマだ。
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source : 文藝春秋 2019年7月号