自民党の政治資金パーティーをめぐる事件が波紋を広げている。12月28日には、東京地検特捜部が安倍派からキックバックを受けていたとみられる議員の事務所などを捜索した。では、そもそも「政治資金パーティー」とはどのような場なのか。月刊「文藝春秋」の6000本を超えるアーカイブ記事の中から、政治資金パーティーに触れた記事を紹介しよう。
日本再生
すべてが一夜にして変る
立花隆(ジャーナリスト)
2018年に起きた財務次官のセクハラ問題。立花氏は、一人の官僚の辞任から政界に起きる大変動のきざしを読み取っていた。当時に開かれた政治資金パーティーでは、岸田文雄氏が総理候補として息巻いており、その姿にも注目している。
ハマのドンめぐる大乱戦 仁義なき横浜市長選
常井健一(ノンフィクションライター)+ 本誌取材班
2021年の横浜市長選は、8人もの候補者がしのぎを削る大激戦となった。この記事では、横浜市長選の混乱を、主要人物の“三角関係”から読み解いている。政治資金パーティーによる潤沢資金を理由に、横浜市議は大きな力を持っており、この政治風土を根付かせた一人が、菅義偉氏だったと指摘している。
記者は天国に行けない
「墓場に持って行かせるな」30年を超えて暴かれた電力業界の闇
清武英利(ノンフィクション作家)
政治家への献金を自粛してきたとされる電力業界だが、関西電力の元幹部による献金告白を2014年に朝日新聞が報じた。このスクープが書かれるまでの経緯について、清武氏が担当記者に話を聞いた。スクープの端緒のひとつは、政治家のパーティー券を電力会社幹部が継続的に購入しているとの証言だった。
加計学園疑惑下村ルートの全貌
森功(ノンフィクション作家)
下村博文氏の政治資金パーティーの収入記録を、2017年に森氏が入手。チケット購入者の所属を見ると、「モリカケ問題」として疑惑の渦中にあった加計学園が名を連ねていた。
【12月18日(月)13時~】
緊急生配信 自民党『裏金疑惑』を斬る!
青山和弘(政治ジャーナリスト)×岩田明子(政治外交ジャーナリスト)×与良正男(毎日新聞客員編集委員)×久江雅彦(共同通信編集委員兼論説委員)
「文藝春秋 電子版」の1周年大座談会の第2弾。今回は、政権を直撃する「政治とカネ」の問題を政治記者たちが徹底議論。果たして岸田政権は持ちこたえるのか。そして、ポスト岸田として名乗りを上げる人物は誰なのか。
source : 文藝春秋 電子版オリジナル