12月23日、上皇陛下は90歳の誕生日を迎えられた。学習院時代の同級生から侍従長まで、これまで間近で接してきた方々の声を通して、その歩みを振り返りたい。
祝卒寿 上皇陛下をお育てした私たち
明石元紹(上皇の学習院同級生)×榮木和男(上皇の学習院同級生)
学習院の初等科から高等科まで、上皇陛下とともに過ごした同級生のふたりが、かつての日々を振り返る。学習院院長の山梨勝之進や経済学者の小泉信三など、陛下を「育てた」人々についても語り合います。
平成の天皇皇后両陛下大いに語る
保阪正康(昭和史研究家)
2013年2月に初めて懇談の機会を得た保阪正康氏。「日本にはどうして民主主義が根付かなかったのでしょうね」という問いかけをはじめ、印象的だったお言葉が紹介されます。
昭和天皇と今上天皇
立花隆(ジャーナリスト)
5歳で終戦を迎えた立花氏は、上皇の歩みをリアルタイムでみてきた。美智子さまとのご成婚をはじめとした思い出と、自身の天皇像の変化を振り返ります。
天皇皇后両陛下「玉砕の島」ペリリュー島へ
川島裕(元侍従長)
戦後70年を機に、慰霊のためにパラオ・ペリリュー島を訪問された両陛下。その旅に付き添った川島裕氏が、旅の詳細や現地で陛下が述べられたご答辞について紹介。その原稿からは、陛下の戦争への思いが浮かび上がってきます。
天皇皇后両陛下五年間の祈り
川島裕(元侍従長)
2011年3月の東日本大震災の発生後、7週にわたり1都6県のお見舞いの旅を行い、その後も継続的に被災地を訪問されてきた。震災から5年が経過した2016年3月、当時の侍従長が、両陛下の「祈り」の過程を振り返りました。
若き日の両陛下と東京パラリンピック
渡邉允(元侍従長)
日本における障害者スポーツの出発点とも言える1964年の東京パラリンピックで、名誉総裁として開催に尽力をされた若き日の両陛下。その後の全国身体障害者スポーツ大会など、長期にわたって障害者スポーツに関わられてきた歩みが語られます。
source : 文藝春秋