2024年、中国経済はどうなるのか――。経済発展が華々しく報じられる裏側で、その危うさを指摘する識者も少なくない。「文藝春秋 電子版」の6000本を超えるアーカイブには、中国の経済危機を解説した記事が数多く収録されている。その一部を紹介しよう。
中国で碧桂園の幽霊団地を観て来た
高口康太(ジャーナリスト)
不動産大手の倒産が相次いでいる中国では、今何が起こっているのか。高口氏が現地から生々しい実態をレポートした。ゴーストタウンの異様な光景を写真付きで掲載しているほか、不動産市場の荒波に翻弄される中国人たちの肉声を紹介している。
中国不動産バブルは崩壊したのか
――経済ブレーンが手を焼く習近平という障害
高口康太(ジャーナリスト)
中国経済崩壊論の火種となったのが、大手不動産デベロッパーの経営危機だ。ただ、中国の経済危機はややこしい全体像を持っている、と高口氏は語っている。日本とは異なる「合理的バブル」とは?
習近平「失政」のゴーストタウン
高口康太(ジャーナリスト)
高口氏による迫真の中国現地リポート。習近平の大号令により、大規模建築プロジェクトが進められてきた「雄安新区」。その実態は未完成の高層建築が立ち並ぶゴーストタウンさながらの有様だった。
中国新人類「寝そべり族」の性態
山谷剛史(ライター)
中国経済の発展が華々しく報じられる一方で、「寝そべり族」と呼ばれる伝統的価値観に反抗的な若者たちが現れている。彼らは競争の果てに描かれる幸福を信じていない。
グリーン経済安保を脱中国依存で進めよ
北村滋(前国家安全保障局長)
脱炭素政策を進めるうえで課題とされるのが、資源や生産の「中国依存」だ。脱炭素と脱中国依存を両立させた「グリーン経済安保」を北村氏は提言している。
反エリート政策で経済は大失速
西村豪太(東洋経済新報社コラムニスト)
「共同富裕」の旗印のもと習近平は格差縮小を進めているが、中国では若年失業者があふれてかえっている。習近平の経済政策がことごとく裏目に出ている実態を西村氏が解説する。
【フル動画】中国さっぱりわからん!
「実際どうよ? 中国不動産バブル崩壊」
高口康太(ジャーナリスト)×安田峰俊(ルポライター)
不動産市場の不安定化に揺らぐ中国経済の実態を、統計データや有識者の見解、そして現地住民の声をまじえて高口氏が解説。なお、中国の不動産市場をとりまく不穏な空気を、高口氏がいち早く伝えた「10兆円のゴーストタウンを見てきた!」を合わせて見ると、さらに理解が深まるだろう。
source : 文藝春秋 電子版オリジナル