「どうしてもいま、上がりたい」。シャイな青年が内に秘めた執念を燃やす
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〈世界に別れを告げる日に
ひとは一生をふりかえって
じぶんが本当に生きた日が
あまりにすくなかったことに驚くだろう〉
『茨木のり子詩集』(思潮社)の「ぎらりと光るダイヤのような日」に、こんな一節がある。
これから紹介する二人は記者と投手で、道が交わることもなく、いずれも特別な人ではない。共通しているのは、いつも他人と違う道を選んでしまうことである。それは奇道と呼ばれたり、修羅道だったりもするのだが、たぶん一生を振り返るときに、自分が本当に生きた日が他の人よりも多いことに気づくだろう。人生に対するあきらめが悪く、不安の中でも自分を安売りしないからだ。
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source : 文藝春秋 2024年3月号