「どうしてもいま、上がりたい」。シャイな青年が内に秘めた執念を燃やす
1
〈世界に別れを告げる日に
ひとは一生をふりかえって
じぶんが本当に生きた日が
あまりにすくなかったことに驚くだろう〉
『茨木のり子詩集』(思潮社)の「ぎらりと光るダイヤのような日」に、こんな一節がある。
これから紹介する二人は記者と投手で、道が交わることもなく、いずれも特別な人ではない。共通しているのは、いつも他人と違う道を選んでしまうことである。それは奇道と呼ばれたり、修羅道だったりもするのだが、たぶん一生を振り返るときに、自分が本当に生きた日が他の人よりも多いことに気づくだろう。人生に対するあきらめが悪く、不安の中でも自分を安売りしないからだ。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
新規登録は「月あたり450円」から
-
1カ月プラン
新規登録は50%オフ
初月は1,200円
600円 / 月(税込)
※2カ月目以降は通常価格1,200円(税込)で自動更新となります。
-
オススメ
1年プラン
新規登録は50%オフ
900円 / 月
450円 / 月(税込)
初回特別価格5,400円 / 年(税込)
※1年分一括のお支払いとなります。2年目以降は通常価格10,800円(税込)で自動更新となります。
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2024年3月号