著名人が父親との思い出を回顧します。今回の語り手は、佐藤 究さん(小説家)です。
昭和の体育会系、その迫力を色濃く体現したようなオヤジだったので、できればあまり思いだしたくはない。私は何か失態をするたびに、まさに雷が落ちたような声で怒鳴られ、怪力で頭を叩かれ、袈裟固(けさがため)で抑えこまれたりした。ときにはオヤジと私と弟でテレビを囲んでプロレス中継に見入ったりもしたが、とくにそこから会話が発展することもなく、つまり私にとってオヤジは気軽に口を利けるような存在ではなかった。
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source : 文藝春秋 2024年4月号