「これから“直木賞作家”の肩書を駆逐する戦いが始まります」

有働由美子のマイフェアパーソン 第64回

エンタメ 読書

“時代を作った人たち”の本音に迫る対談企画「有働由美子のマイフェアパーソン」。今回のゲストは、作家の万城目学さんです。

 有働 直木賞受賞、おめでとうございます。受賞作の『八月の御所グラウンド』(文藝春秋)の世界をオマージュした写真撮影ということで、小道具を用意いたしました。

 万城目 ああ、そういうことだったんですね。

 有働 そうでなければ、いきなりヤンキースの帽子を被っていただく撮影なんてしないですよ!(笑)

 万城目 こういうアプローチの撮影は初めてのような気がします。

 有働 今日の服装も、ブルーのセーターにおしゃれなジャケット。そして革靴でなくスニーカーで、作品世界から出てきたような印象です。

有働氏と万城目氏 ©文藝春秋

 万城目 しばらく服なんて買ってなかったから、直木賞を取ってから慌ててジャケットとインナーを買いに行ったんですよ。「ジャケット2枚とインナー5枚あれば、10通りの組み合わせいけるわ」という感じでなんとかやりくりをしています。

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source : 文藝春秋 2024年5月号

genre : エンタメ 読書