菅前総理、麻生副総裁との協力は?(聞き手 青山和弘・政治ジャーナリスト)
――石破さんは、次の総理候補を尋ねる世論調査でトップを走っています。9月の自民党総裁選に向け、ポスト岸田の最右翼ですから、最近はメディアに引っ張りだこですね。
石破 いつも取材にはなるべく応じるようにしているんですが、最近は、「出たがり」とか、「いい気になってる」とか罵詈雑言の嵐ですよ。
――岸田文雄総理を取り巻く政治環境は依然として厳しい状況です。内閣支持率は20%前後と低迷し、7月7日の東京都議補選でも、自民党候補は2勝6敗。選挙前から3つ議席を減らしました。岸田総理が支持を得られていない理由をどう分析していますか?
石破 お支えすべき我々与党議員の責任でもありますから、なんでもかんでも「岸田さん一人が悪い」と言うのはフェアではありません。
総理は饒舌ではなく、あまり感情も表に出しません。例えば、私も閣僚を2年ぐらい拝命した小泉純一郎総理の時代は、国民の心を揺さぶる訴え方をして、予算委員会の視聴率は下手なドラマより高かった。「政治は面白ければいい」とは思いませんが、岸田総理がやってきた政策の意義が有権者の胸に響いていないのではないか。派閥の解消にしても、何がどう変わるのか伝わっていないから、「派閥を解消しても、政治とカネの問題が解決するわけではない」と受け止められるのでしょう。
岸田総理を作った“製造責任”
――私は低支持率の最大の要因はやはり裏金問題だと思います。岸田総理は、いつ、誰が、なぜ裏金作りを始めたのか、真相を究明せずに幕引きを図ってしまった。これには多くの国民が納得しないでしょう。
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source : 文藝春秋 2024年9月号