大河ドラマの撮影は1年半もかけるので、まあ、とにかく長いんです。民放の連ドラで言うところの4本分、私が主演した朝ドラの「花子とアン」も、撮影は10カ月ほどでしたから、これまで経験したことないほどの長丁場です。でも、あと2カ月でクランクアップを迎えるので、今となってみれば、あっという間な気もしますね。
振り返ると、一昨年に「2024年の大河ドラマの主演は、吉高由里子」と発表された頃が、一番、精神的にナーバスだったかもしれない。
ドラマの撮影って、共演する俳優の方々と最初に顔合わせをして、その後に台本の読み合わせをするんです。私、あれが本当に苦手で。初めて会う人の前で、いきなりセリフを読むのがいつまで経っても慣れない。他のドラマも同じですが、ましてや大河ドラマの時は緊張しましたね。心の中で「みんな、早く帰ってくれ〜!」なんて思いながら、セリフを読んでました(笑)。
でも、撮影が進むにつれて感じたのは、共演者もスタッフもみんな穏やかで、仲良しだということ。男性陣もピリピリしていないし、女性陣も男勝りな人ばかりで不思議とバランスが取れている。本当に良い現場だなと。よく「深夜まで撮影した」とか「大御所の俳優さんが怒鳴って現場が凍りついた」とか、よからぬ噂を耳にするじゃないですか。「光る君へ」の現場ではそんなことは全然なくて。撮影もすごく順調です。
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source : 文藝春秋 2024年9月号