“時代を作った人たち”の本音に迫る対談企画「有働由美子のマイフェアパーソン」。今回のゲストは、俳優の広末涼子さんです。
有働 こうして間近でお会いすると、やっぱり女性が見とれてしまう女性ですね。芸能界の荒波に揉まれて多少汚れてもいいのに、ピュア度が変わらないのが素晴らしいです。
広末 とんでもないです、汚れてます……って言うのもおかしいですけど(笑)。荒波に揉まれつつ、精一杯泳いでおります。
有働 変わらないために、何か心がけていることはありますか?
広末 そのご質問にお答えする前に、大変恐縮なのですが、この場をお借りして、皆さまに一言お伝えさせていただいてもよろしいでしょうか。昨年の騒動でたくさんの方にご迷惑や、ご心配をおかけしてしまったことを、ずっと謝りたかったんです。でも、なかなか取材も受けることが出来ていませんでした。ですから今回、まずお詫びできたらと思って、こちらに伺いました。申し訳ありませんでした。
有働 あの不倫騒動は、今日も触れてはいけない話題かと思っていました。むしろ、どうしてこの対談の話を受けてくださったんですか?
広末 実は、謝罪会見をしたいという気持ちは当初から周囲に伝えていたんです。ただ、やっぱり私個人の問題だけではなくて、広末涼子という商品を扱う人がたくさんいる中で、色々なご意見があり、実現できませんでした。でもこれから改めてお仕事をさせていただく上で、何も触れず、なかったことのように生きていくというのは、良くないなと思ったのが大きかったです。
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source : 文藝春秋 2024年9月号