「お客さんを配信から劇場に連れ戻したい」

第70回

エンタメ 国際 映画

“時代を作った人たち”の本音に迫る対談企画「有働由美子のマイフェアパーソン」。今回のゲストは、映画監督の山崎貴さんです。

 有働 3月に山崎監督がVFX(CGなどの技術を用いた視覚効果)・脚本・監督を務めた映画『ゴジラ-1.0』で、米アカデミー賞・視覚効果賞を受賞された直後にお会いして以来ですね。映画監督が同賞を受賞するのは『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリック監督以来の史上2人目の快挙。授賞式では、会場中が山崎監督のスピーチを熱く見守っていて……。

 山崎 僕の酷い英語を皆が一生懸命聞き取ろうと、温かい雰囲気に満ち溢れていました(笑)。

 有働 実はずっと気になっていたことがあるんです。受賞後の関係者の懇談会で、ハリウッドの大手エージェントから声をかけられる姿が、ちらっと映っていましたよね。

 山崎 ああ、そうでしたか。

 有働 「山崎貴監督、アカデミー賞受賞でハリウッドに行ってしまうのではないか説」は事実ですか?

 山崎 たくさんのエージェントに声をかけていただいたのは事実です。

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source : 文藝春秋 2024年11月号

genre : エンタメ 国際 映画