「身体」と「組織」のマネジメント
彼は社長の「右腕」だ。あなたの「手」となり「足」となり働きます。組織とそれを構成するメンバーの関係は、しばしば人間の身体とその器官の関係になぞらえられる。だがこの連想は、単なる比喩ではなく現実でなければならないのではないか。仮にもそれが自分の束ねる組織であれば、自分の身体であるかのようにその隅々まで熟知し、コントロールしているべきではないのか──本書は、そんな組織=身体論を文字通り身をもって実践する係長の、抱腹絶倒中間管理職小説である。
主人公の後藤は、さいきん、建設資機材課の係長に抜擢された。彼が勤めるのは、椅子などの備品から熱帯魚やブランド品までなんでも扱う総合レンタル企業だ。そのなかでクレーンなどの建築機械を専門に扱うのが、建設資機材課である。後藤は上司からの信頼もあつい。
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source : 文藝春秋 2025年2月号