〈番組概要〉
1つのテーマを分かりやすく読み解く「+ RONTEN」。今回のゲストは評論家の中野剛志さんです。国際経済に混乱をきたしている“トランプ関税”。今回のアメリカによる高関税政策について、中野さんは「トランプ大統領だから起きたわけではなく、2016年からの『既定路線』だった」と解説します。さらに、アメリカがグローバリズムによって儲けてきたというイメージも幻想だと看破します。なぜこのタイミングでトランプ大統領は高関税というカードを切ったのか。関税政策の先に見据える「グローバルインバランス」の是正とは。中野さんにお話を伺いました。
〈ゲスト〉
・中野 剛志|評論家
1971年、神奈川県生まれ。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、05年に博士号を取得。2003年、論文 'Theorising Economic Nationalism'(Nations & Nationalism)でNations & Nationalism Essay Prizeを受賞。主な著書に山本七平賞奨励賞を受賞した『日本思想史新論』(ちくま新書)、『TPP亡国論』(集英社新書)、『富国と強兵』(東洋経済新報社)、『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』(KKベストセラーズ)など。
〈MC〉
・山下覚 |文藝春秋PLUS編集部
1989年、東京都杉並区出身。慶應義塾大学商学部商学科卒業後、2012年4月にダイヤモンド社入社。書籍編集、広告営業に従事し、2019年4月に文藝春秋に中途入社。ノンフィクション出版部、月刊「文藝春秋」編集部を経て現職。趣味はブラジリアン柔術。
source : 文藝春秋 PLUS動画