国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていくコラムです
ニュース番組で、ことばの話題が話の種として紹介されることがしばしばあります。でも、根拠のない完全なフェイクが放送されたのには驚きました。
1月9日放送の「Nスタ」(TBS系)で、「かぜを引いた」という表現の理由をキャスターが説明しました。
〈昔、かぜは病気ではないとされていたと。ですからたとえばこう「貧乏くじを引く」みたいな、「ババを引いた」「悪いものを引いた」「かぜを引いた」っていう表現が定着したんですって〉
いや、違うでしょう。日本語の研究者なら一斉に突っ込むところです。珍説にあきれていたら、2人のキャスターは話をまとめに入りました。
〈「あすには忘れてそうだなというふうに思います、この話は」「もう忘れます(笑)」「忘れてください」〉
つまり「知らんけど」という感じで話を締め括ったんですね。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
初回登録は初月300円・1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2025年3月号