昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

安倍首相辞任「このタイミングしかない」は本当か? 最も記憶に残る「言葉の言い換え」は?

安倍後継は「#募ってはいるが募集はしていない」

2020/08/29

genre : ニュース, 政治

 長く続いた安倍政権の「醍醐味」をあげるなら、新聞が二分していたことを私はあげたい。

「安倍スタジアム」のホーム側とビジター側にきれいに分かれていたように見えたからだ。

安倍晋三首相  ©文藝春秋

読売、産経が書いた「罪」の部分

 では、安倍辞任についてホーム側(私の実感では読売や産経など)はどう報じたか。特に功罪の「罪」(問題点)をどう書くのか興味がある。

 まず読売。首相辞任表明の翌日に特別編集委員・橋本五郎氏の論説が一面にあった。タイトルは、

「[総括 安倍政権]国論二分の課題 挑んだ」

 まさに「国論二分」という文字があるではないか!

 特定秘密保護法や集団的自衛権の見直し、安保法制やテロ等準備罪法の制定など「国論を二分するような課題に敢えて挑戦したこと」で支持率が高い期間が長かったのではと。

《たとえ反対があっても為政者が必要だとして断固として立ち向かえば、ある程度国民は支持するのである。》

安倍首相が「スーパーマリオ」姿を披露したリオ五輪閉会式  ©JMPA

 興味深いのはここからだ。

 その「断固さ」が次第に薄れていってしまったこと。いわゆる「モリ・カケ」問題や「桜を見る会」への対応をあげている。

《そこで問われたのは一言で言えば、「正直さ」であり、誠実に答えていないと国民に思われたのである。》

《大事なことは、正直に政策意図を説明し、「仁王立ち」で国民を守ろうとする姿勢だったのではないか。》

 たしかに、これら問題点がコロナ対策にも引きずられていたように思える。

 その意味で産経新聞の一面コラム「産経抄」の次の部分は読ませた。