日本学術会議問題は新聞ウオッチャーとしてもたまらない案件なのです。
たとえば菅首相の国会答弁、これが見事に「評価」が真っ二つだった。
まず低評価の見出し。
『「支離滅裂の答弁」批判も』(朝日新聞10月29日)
『揺れる首相答弁』(朝日新聞11月3日)
次は高評価の見出し。
『首相「安全運転」貫く』(読売新聞11月7日)
『学術会議論戦 首相崩れず』(産経新聞11月3日)
どうですかこの「見え方」。首相答弁は支離滅裂なのか安全運転なのか。同じものを見ているはずなのにここまで分かれると壮観!
ちなみに日刊ゲンダイは菅政権のことを『スッカラカン政権』と書いていますがこれは平常運転です。
『スッカラカンにひれ伏す異様な党と腐敗マスコミ』(10月24日付)
『所信表明演説 歴史に残るスッカラカン』(10月28日付)
『答弁矛盾、無知も露呈 スッカラカンは自壊寸前』(11月6日付)
『バイデン大統領でどうなる? スッカラカン政権と日本の行方』(11月10日付)
『日本は安倍継承のスッカラカンでいいのか』(11月9日付)
ゲンダイ師匠は菅首相の国会答弁前から「スッカラカン」がお気に入りの様子がわかる。
では次。
「WEB配信と紙」というテーマでこの記事について考えてみたい。
「反政府運動」がツイッターのトレンドに
共同通信の以下のWEB記事。
『官邸、反政府運動を懸念し6人の任命拒否』(11月8日)
《首相官邸が日本学術会議の会員任命拒否問題で、会員候補6人が安全保障政策などを巡る政府方針への反対運動を先導する事態を懸念し、任命を見送る判断をしていたことが7日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。》
「反政府運動」という見出しがツイッターではトレンド入り。この記事は削除されたがそのあとタイトルを変えて『官邸、「反政府先導」懸念し拒否 学術会議、過去の言動を問題視か』と同様の内容の記事を配信。
違いは「反政府運動」から「反政府先導」に見出しが変わったこと。つまり共同通信は記事そのものには自信を持っていることがわかる。
実はこれ、紙面で読むとかなりわかりやすい。