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「生産性を下げるからこそ、プロレスは面白い」 経営者との“二刀流”レスラーがプレゼンするプロレスの魅力

スーパー・ササダンゴ・マシン インタビュー#2

2021/03/05
note

自由な立ち位置でも、大きく外れることはしたくない

――確かに、エンタメとして熱狂を生む「システム」がすでに出来上がっているのがすごいですよね。そんなプロレス界において、ササダンゴ選手はレスラーとしての立ち位置も自由。新人レスラーから他団体のレスラーまで、多くの相手と試合をしていますよね。どんな試合でもファンを楽しませられるのはササダンゴ選手の魅力のひとつだと思います。

ササダンゴ そういってもらえると嬉しいですね。プロレスって、どういうスタイルの相手とでも、それ相応の「作品」を作れる人が良いと言われているんです。僕は、体は大きいけれど、すごい力があるわけではないし、そもそも新潟の金型工場で仕事をしながらリングに上がっている。専業ですらないわけですから、強さにリアリティがないんです。

 だからこそ、今までのプロレスのルールにないようなこともやってきてはいるけれど、それでも戦う相手に失礼がないように、大きくプロレスから外れることはしたくないという思いは常にもっています。それが結果的にいい試合に結びついているなら、とても嬉しいですね。

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©️文藝春秋

――自由に見える中にも、プロレスという軸がしっかりとあるんですね。

ササダンゴ レスラーである以上、どんな相手との試合でも、印象に残るマッチをしなければいけないということは強く思います。そこは勝ち負けとかを超えて、ファンの皆さんを楽しませて、興行を成立させることしか考えていないですね。 

写真=佐藤亘/文藝春秋

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