蜜を吸おうと思っていたら…吸われつくしていた!
しかし実際に視察に来たら来たでこんな感じだった。『週刊文春』によれば5月上旬に世界陸連会長・IOC委員のセバスチャン・コー氏が来日したが、
『費用は数千万円か 五輪組織委がIOC委員の札幌移動にチャーター機提供』(5月27日号)という。
ああ、しゃぶり尽くされている。
先ほどの「甘口辛口」は、週明け5月24日のコラムでは「五輪の蜜を吸おうと群がる国々から神様の如くあがめられおごり高ぶった揚げ句、地に落ちたのがIOCではないか」と書いていた。
その通りの指摘だと思うが、蜜を吸おうと思っていたら吸われつくしていたという現実が重い。
いやぁ、たちの悪いのに引っかかっちゃったな。
IOCは東京に対してなぜここまで冷酷なのだろう。昨年11月のバッハ来日時の記事にヒントがないだろうか? ちょっと調べてみた。
すると…
《IOCが気をもむのは、放映権料と共に財源の両輪を成すスポンサー収入への影響だ。東京五輪の約半年後の2022年2月には、北京冬季五輪が控える。》(毎日新聞2020年11月17日)
北京五輪のスポンサーにはアリババグループや乳業大手の中国蒙牛乳業が名を連ねる。世界のなかでも「太い」スポンサーである。
もはや東京ではなく、次の北京に影響が及ぶことを懸念
記事の中でIOCに詳しい関係者は、
「東京と北京は同じ東アジアで開催時期も近く一蓮托生。IOCは、東京が倒れたら、北京にまで影響が及ぶことを懸念している」
つまりバッハは昨年秋に日本に来たときには顔と心はすでに中国のほうを向いていた可能性がある。東京がどんな状況であろうと北京のためにやれ、と。こういう心境なら「犠牲を」とか「緊急事態宣言下でも」と平気で言うのも想像できる。
ここまで日本(東京)を軽んじられて、ふだん日本を思う国士の方々はどう感じているのだろう。その点も気になります。
さらに私が気になるのはやはり「新聞」だ。