Googleから、同社の最新スマートフォン「Pixel 6 Pro」が発売されました。9月に発売されたばかりのAppleの「iPhone 13 Pro Max」とは同じ6.7型、さらに3つのレンズを搭載するなど、直接のライバルとなりうるフラッグシップモデルです。
全部入りかつ高性能なスマホを待望するユーザにはうってつけの両製品ですが、お値段は両製品とも10万円オーバーと、購入にはある程度慎重にならざるを得ません。それだけに、スマホの数ある機能の中で大きなウェイトを占めるカメラについて、両者でどのような違いがあるか、詳しく知りたい人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな両製品のカメラ機能について、具体的にどのような違いがあるのかを、実際に製品を使って実験してみました。
どちらもとびきりのハイエンド。大きな違いは「生体認証の方式」
まずは両製品の概要をかいつまんでチェックしておきましょう。画面サイズは両製品ともに6.7型で、iPhone 13 Pro Max(以下iPhone)はやや横幅が広く、Pixel 6 Pro(以下Pixel)は若干縦長です。並べるとほとんどわからないレベルなのですが、実際に持ち比べてみると、かなりの違いを感じます。
両者の大きな違いは重量で、Pixelが210gなのに対して、iPhoneは238gと、かなりのヘビー級です。もっともPixelも、頭でっかちの重量バランスになっているせいか、持ち比べても意外と差を感じません。どちらも長時間の片手持ちは避けたい重さです。
両者ともにCPUやメモリは盛れるだけ盛った仕様になっており(特にPixelは、メモリ12GBというモンスター級です)、最大120Hzという高リフレッシュレートにも対応するため、スクロールもヌルヌルと動きます。ハイエンドの製品では省略されやすいイヤホンジャックやメモリカードは非搭載ですが、それ以外は「全部入り」といっていいスペックです。
ツッコミどころがあるとすれば、生体認証の方式でしょう。Pixelは指紋認証、iPhoneは顔認証に対応します。マスク着用下では指紋認証のほうが便利ですが、Pixelの指紋認証は画面内蔵タイプで、専用の指紋センサーに比べると認証までに微妙なタイムラグがあるなど使い勝手はいまいちで、結論としてはどっちもどっちといったところです。