コンロは業務用、冷蔵庫もまな板もアメリカ製
——キッチンも、自分が立つことでよく考えられた作りだなと思ったそうですね。拝見すると、キッチンの高さも低くなくて料理しやすそうです。コンロが6つもあって業務用みたいですが。
アンナ キッチンの高さは父も私も背があるので、ぴったりですね。コンロはアメリカから取り寄せたもので、もう33年前のものです。冷蔵庫もゼネラル・エレクトリック製で、やっぱり33年前に買ったやつ。今度、買い替えますけどね。分厚いまな板もアメリカ製。キッチンにあるものほとんどがアメリカ製。父はアメリカのものが好きで。
——作業台の上にフライパンや網を下げているのが、またオシャレといいますか。
アンナ この家を売るか悩んでた時に、内覧をしたんですよ。何人か見に来てくださって、キッチンを案内して「これは、うちの父が」って説明してたら釣っているフライパンが落っこちてきちゃったの(笑)。触ってないのに。
ーー辰夫さんの料理道具は、そのままアンナさんが使ってらっしゃるのですか。
アンナ 父が使っていたのは、頑丈な作りだけど重かったんですよ。あと、私はデザインとかにもこだわっちゃうので、父が使っていたものは、父と仲の良かった方に引き取ってもらいました。ほとんど父の料理道具って残ってないんですけど、私は料理に関しても自分の世界でやっていきたいなと思っているからいいかって。
ーー以前は週の半分が外食だったそうですが、現在はすっかり自炊中心なのでしょうか。
アンナ お恥ずかしいんですけど、それほど料理できてないんです(笑)。引っ越したけど、荷物はそのままでちっとも片付いてないし、上のフロアをリノベーションしている途中で落ち着けていなくて。
でも、来年の1月からは今回の本に載っているレシピをYouTubeで順番に配信していく予定です。「今日はレタス丼を作ります」「今日はパジャン(韓国のしょうゆだれ)です」みたいにやっていくし、梅宮家は外食するのも好きだったのでお店も紹介したいし。食にまつわることを配信していこうかなと考えています。
《衝撃の安ウマレシピ》まさかの“レタスに火を通す”、そのポイントは…故・梅宮辰夫が愛した「レタス丼」
撮影=三宅史郎/文藝春秋
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。